Bitcoin.comのステートメント

2017年10月16日、Bitcoin.comよりビットコインキャッシュこそ本物のビットコインである”Bitcoin Cash is Bitcoin”とする宣言が発表されました、ここに日本語翻訳文を掲載したいと思います。このステートメントはビットコインフォーク問題を理解する上で非常に重要であり、混乱するビットコインフォーク問題を少しでも多くの人が理解する事への助けになればと思います。
原文はこちら

*急いで翻訳したので欠落や誤訳などありましたらすみません。
*原文にはSegwitはトランザクションから署名をRemoveすると表現されているため原文通り「署名データを消去」と翻訳しましたが、僕の考えでは消去されるというよりは移動されると理解するほうが正しいと思います。

Bitcoin cash is Bitcoin

ビットコイン:過去から現在まで

2017年、長年続く「ビットコインとは何か、どうあるべきか」という議論が過激化し、ついに別々の意見を持つ複数のグループに分れてしまいました。

この記事ではそれぞれの’フォーク’の仕様の違いを比較し、なぜビットコインキャッシュがビットコイン原論文の理想に一番近いかを説明します。

P2P電子通貨としてこの世界に誕生したビットコインは、最初の数年間で爆発的な成長を遂げました。人々はビットコインの持つ様々な機能(手数料の安さ、支払いの速さ、汎用性、上限下限なく無制限に行う事が出来るトランザクション等)の虜になっていきます。この新しい形のお金は瞬く間に世界中でたくさんの人たちを魅了していきました。

世界中で個人同士が直接オンライン取引を開始し、移民達は家族への送金にウェスタンユニオンよりずっと安いビットコインを利用していました。チャリティやコンテンツクリエーターが募金やチップを集めるのに利用したり、さらには従来の支払い方法を完全にビットコインで置き換えるような事業者も現れました。このような急成長は数年以上続き、人々はこのテクノロジーは止めることのできない経済革命だと信じるようになりました。

スケーリング議論の夜明け

しかし、他のすべてのテクノロジーと同じように、ビットコインのスケーラビリティも必然的に論争の種になりました。ビットコインはその歴史の最初からスケールについての議論があります。実際、サトシがこの世界に初めてビットコインを紹介した時、最初に来た質問の内容は「このシステムはどのようにスケールするのか?」というものでした。

ナカモトサトシの答え
バンド帯域の問題はそこまで大きな障害とはならないでしょう。一般的なトランザクションはおよそ400バイト(ECCはかなりコンパクト)です、各トランザクションは二回伝播されるので、1回が1キロバイトとしましょう。Visaが2008年に処理したトランザクションは370億トランザクション、1日平均で1億トランザクションでした。それくらいの量のトランザクションを処理するには約100GBの帯域が必要です。DVDに換算するなら12枚、HD映画なら2本分、今の値段で考えれば(2008年)1日18ドル分くらいです。ネットワークがそこまで成長するには何年かかかるでしょう、その頃にはHD映画2本を送るくらいは大した問題になっていないはずです。

始めは小さな話題の一つとして始まったこのスケーリング問題は、最終的にビットコインコミュニティを分断するほど激しい論争に変わっていきました。そして、“ビットコインコア”と呼ばれるグループの開発者達が正規ソースコードの管理権限を奪い取り、1日に25万件以上のトランザクションを持つことは不可能であると主張し始めました。

結局2016年にトランザクション量がこのネットワーク容量制限を超えてしまい、ビットコインは本来持っていた機能と魅力を失い始めました。取引手数料は1セント程度から9ドル(2017年8月)にまで急上昇しました。取引確認はますます不安定になり、支払いが終わるまで数時間から数日待つことになりました。この使い勝手の悪さに辟易した多くのアーリアダプター達はビットコインを離れ他の暗号通貨を使い始めたりフィアットに戻ったりしてしまいました。2017年はビットコイン9年間の歴史の中で初めて、決済の成長とネットワーク上のトランザクションの減少を経験する年になりました。

Segwitコアの誕生

「ビットコインコア」と呼ばれるグループは、ビットコインを「現金/キャッシュ」として利用されるために作られたシステムでは無く単なる新しい投機的な資産クラスだと主張し始めました。そしてビットコインを定義する上で最も大切な多くのルールを削除し取引を可逆的にし(RBF)数学的にその安全性を保証するデジタル署名データを消去し”Segwit”と呼ばれるものと入れ替えました。こうした論文内容に反する多くのコード改変を行ったこのグループは、ビットコインの基本原理を守る代理人としての能力を持ちません。もちろん彼らは献身的で勤勉で才能もあります。しかし、上記の事実を考慮すると、このグループには「ビットコイン」という名前を正当に使用する資格がありません。「Segwitコア」と名乗るべきです。

Segwit コインはトランザクションから署名データを取り除く. 参照: Peter Rizun, SegWit コインはビットコインでは無い。

そしてビットコインキャッシュへ

長年ビットコインに親しむアーリーアダプターのユーザー達はすでに技術的には成功しているシステムへそのような極端な変更を加えることに強く反対し、2017年8月1日にネットワークの “フォーク”を開始しました。このフォークによってブロックの容量制限が増大し、取引の不可逆性を取り戻し、オリジナルのデジタル署名で取引されたブロックチェーンを持つビットコインキャッシュが誕生しました。

ビットコインキャッシュはSegwitコインと共通の祖先ブロックを持ち、独自の市場価値とマイニングネットワーク、そして独自のトランザクション履歴を持ちます。ビットコインキャッシュのフォークは少数のマイナーのサポートのみで行われたため、多くのサービスはSegwitコインを「ビットコイン」として扱っています。しかし両者は共通の祖先を共有する親戚のようなものです。Segwitコインが「ビットコイン」の名前を継承してしまいましたが、ビットコインキャッシュの方がよりオリジナルのビットコインに近いコインと呼べます。

Segwitコアグループが「ハードフォークは危険でありシステム全体に悪影響を及ぼす」とずっと主張しているにもかかわらず、ビットコインキャッシュのハードフォークは成功しました。ハードフォークする事で問題を解決し、新しい機能を提供し、自由市場で競争していけるという事を証明しました。

もっとたくさんのビットコインが分岐する

2017年10月現在、Segwitチェーンには2つの新しいフォークの予定があります。SegwitGoldは10月25日前後にフォーク予定で、Segwit2xは11月中旬にブロック番号494784でフォークします。Segwit2xフォークは、SegWitを使用してデジタル署名データを削除することに加えて、ブロックサイズを2MBに上げます。

SegwitGoldはSegwitチェーンとほとんど同じですが、最も大きな変更点はPOWアルゴリズムの変更です。
また開発者は彼らの仕事に対する「報酬」として、多くの無料コインを受け取ります。

Segwit2xフォークは、Segwitチェーンに予定されているアップグレードでマイナー達の大部分とビジネスによってサポートされています。
このフォークの主な目的は、ブロックサイズを1MBから2MBに増やすことで1日あたりの取引を約25万件から約50万件に増やすことです。

Segwitコアグループは、オンチェーンによるスケーリングに断固として反対しており、十分なマイナーからの支援があるのかも不明の状態でSegwit1xを存続させることを決めました。

Bitcoin Cash

ティッカー記号:BCC(BCHとも呼ばれる)
マイニングアルゴリズム:SHA-256
ブロックサイズ:現在8MB、追加のフォークなしで32MBまで拡張可能
(1日あたり200万〜800万回のトランザクション、毎秒23〜92回のトランザクションに相当)
最大容量:8MB
平均取引手数料:$ 0.07米ドル
平均確認時間:〜15分(ターゲット10分)
トランザクション不可逆。
Segwit:無し。すべてのトランザクションには独自のデジタル署名が含まれている。
注:10分以上の平均確認時間は、ハッシュレートの変動によるもの。
次のブロックの確認にも$0.01の手数料でも送金できるが一部のウォレットは初期設定でもう少し高い手数料を使用している。

Segwit2x(予定)

ティッカー記号:BTC(計画中)、SW2となる可能性も。
マイニングアルゴリズム:SHA-256
ブロックサイズ:2MBのブロックサイズの制限。 Segwitを100%採用(現在は約10%)していると仮定すると、最大3.4MBの有効容量。 1日あたり50万〜85万件の取引(毎秒5.8〜9.8件)
最大容量:最大8MB
平均取引手数料:未定
平均確認時間:未定(目標10分)
トランザクション可逆。トランザクションが送信された後、確認される前に、送付者は、Replace-by-Feeを使用して宛先アドレスを変更することができる。
Segwit:有り、デジタル署名は別のデータ構造に移動される。

Segwitチェーン/Segwit1x

ティッカーシンボル:現在BTC、示唆されたシンボル “SW1″は、Segwit2x分割後。
マイニングアルゴリズム:SHA-256
ブロックサイズ:1MBのブロックサイズ制限。 Segwitを100%採用(現在は約10%)していると仮定すると、最大1.7MBの有効容量。 1日あたり25万〜42万5千件の取引(毎秒2.9〜4.9件)
最大容量:最大4MB
平均取引手数料:現在は約3ドル、変動多。
平均確認時間:40〜60分(目標10分)。ピークの2017年6月8日には2,500分以上。
トランザクション可逆性:有り、トランザクションが送信された後、Replace-by-Feeを使用して宛先アドレスを変更することができる。
Segwit:有り、デジタル署名は別のデータ構造に移動される。

SegwitGold(予定)

ティッカーシンボル:SWG
マイニングアルゴリズム:Equihash(既存のビットコインのマイニング機材と互換性無し)
ブロックサイズ:1MBのブロックサイズ制限。 Segwitを100%採用(現在は約10%)していると仮定すると、最大1.7MBの有効容量。 1日あたり25万〜42万5千件の取引(毎秒2.9〜4.9件)
最大容量:最大4MB
平均取引手数料:未定
平均確認時間:未定(目標10分)
トランザクション可逆性:有り、トランザクションが送信された後、Replace-by-Feeを使用して宛先アドレスを変更することができる。
Segwit:有り、デジタル署名は別のデータ構造に移動される。

ビットコインキャッシュがビットコイン

ビットコインは中央権威的な統治を持たないため「ビットコインとは何か」という基本的性質に関係する深刻な問題は言葉のレトリックではなく、合理的な議論とデータに基づいて解決しなければなりません。

上記のさまざまなバージョンのビットコインを比較し、ビットコイン原論文と照らし合わせ、ビットコインは何年間もずっと電子「キャッシュ」システムとして利用されてきたという事実に基づき当ウェブサイトではビットコインキャッシュがビットコインの本来の原理に最も近いものとする立場を表明します。

この立場を主張する根拠はビットコインキャッシュが「ネットワークの規模が大きく成長していくように初めから意図された設計」を遵守していることに基づいています。Bitcoin UnlimitedチーフサイエンティストのPeterRizun氏は、2017年10月13日ギガブロックテストネット推進計画が世界初の1GBブロックの採掘と伝播に成功したと発表しました。このテスト結果からビットコインネットワークを拡張すれば伝統的なオンライン支払いで行われてるトランザクション処理と同等のレベル(1秒当たり10,000トランザクション以上、Visa平均3,000トランザクション/秒)で競合することは不可能では無い事が実証されました。ビットコインキャッシュは最も現実的なスケーリング手法を採用しており世界規模のP2Pの電子現金システムとして最も適しています。

結論

上記の理由に基づいてビットコインキャッシュが本来のビットコインに最も近く、他のすべてのSegwitコインはビットコインの根本的価値を大きく欠損した、ビットコインと呼ぶにはふさわしく無いコインであると結論付けます。